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Canon PIXUS 850i
製品レビュー
キレイ!
簡単!
コンパクト!

4色なのに綺麗
Canon PIXUS 850iを語るととにかくこれが一番大きい。
以前はCanon BJC-700jという7色機を使用していたが、4色だが比べ物にならないほど美しい印刷ができる。というか、現在のトップレベルの画質の機種と比べても目を凝らして見ない限りその印刷品質の違いは分からないほどだ。既に印画紙へのプリントとほとんど変わらないレベルに来ており、これから先は虫眼鏡や顕微鏡で見る(そんな人いないが)といったことがない限り意味のない世界となりそうだ。

4色だけのカートリッジ

ほとんど変わらないのなら4色機のほうが遥かに取り回しが良く優れている。以前の機種では印刷の設定により使用するカートリッジの使い分けなどもあり、別のカートリッジでのも印刷は出来るが、いちいち警告がでたり鬱陶しかった。また、インク数が増えればランニングコストがかさむばかりでなく、インク切れなどの諸所のトラブルに遭遇する確率も高くなる。普段高画質の印刷をしていないと、淡色インクは大概目詰まりをしておりテストプリントとヘッドクリーニングが欠かせなかったりもした。インク数が増えることでヘッドが大型化することによる機械自体の大型化と作動時の振動など限界を感じる点も多かった。4色になることによってこれら全ての点から開放されることはスペックからでは語れない大きなアドバンテージがある。

イージープリント
以前使用していた機種と比べて遥かに印刷が楽になった。
色数か減ったことによりメンテナンスが楽になったこともあるが、印刷速度が速くなったこともある。高画質のモードでは印刷に時間のかかる機種は多いが、このストレスがなくなったことは気楽に高画質プリントできるようになった一つのポイントかもしれない。また、以前の機種に比べ起動が格段に速くなった(というかヘッドのクリーニングなどCanon BJC-700jは異常に遅く騒々しかった)。Canon PIXUS 850iでは10〜15秒ほどに短縮されている。これはストレスなく使えるレベルに来ていると思う。欲を言えば5秒程度まで短縮されると完全に満足なのだが・・・。これからの機種ではこの辺がポイントかもしれない。 とにかく簡単にいつでも気楽に高画質のプリントが得られる。イージープリントがPIXUS 850iの最大の特徴だろう。
優れたパッケージング

コンパクトで開口部が閉じられるのでスッキリ
以前使用の機種(Canon BJC-700j)が馬鹿でかかったのだが、Canon PIXUS 850iは非常にコンパクトだ。
BJC-700jと比べなくても、前年のモデルと比べても、さらに他社のプリンターと比べても携帯用の小型機種を除けばトップレベルのコンパクトさだ。また、動作時の音・振動ともに非常に優秀になっている。パッケージで嬉しいのが、使用しないとき非常に機能的に開口部を閉じられる点だ。開口部から入るほこりは印刷のかすれなどを招くことが多いのでこの気遣いは嬉しい。こうした、印刷結果以外の気持ちよさもこれからのプリンターを語る上では重要だろう。

以上プリンターの基本的な使い方としてはCanon PIXUS 850iは今まで市場に出てきた製品の中でも類い稀な完成度ではないかと評価したくなるような機種だ。非常に細部の作りまで、きめ細かい配慮がうかがえる。機械的な寿命まで永く満足して使えそうな気がする。


しかし重箱をつつくようだが不満な点、改善できそうな点はまだ残っている。
こうした点が今後の商品に生きてくると嬉しいのだが。

CDダイレクトプリント
1.便利なCDダイレクトプリント、しかし・・・

かさばる付属品

自作の収納用小箱
CDへのダイレクトプリントはCD-Rなどが非常に多用されるようになってくると嬉しい機能だ。Canon PIXUS 850iは非常にイージーにこれが出来るような付属品が標準でついてくる。操作性といい本当に満足できる。しかし、とにかくかさばり、その上使用するパーツが2つに分かれており収納性が非常に悪い。本体のコンパクトさと収納性に比べると本当に口惜しい。せめてそのまま裸で棚などに収納できるスクエアーな形、CDを乗せるためのトレーをローダー本体に収納できる工夫くらいは欲しかった。 結局本棚に置けるようにするための小箱を使って収納しているが、ダサいとしか言いようがない。
ここで感じたのだが、排紙口からCDをセットする機構を非常に便利だ。これは実は他の印刷のときも使えたら便利だったのではないだろうか、一枚だけ葉書きを刷るとき、折れない素材に刷るときなど手差しでの操作に相当するとき、他の印刷でも汎用性高く排紙口から用紙のセットが出来たら、便利な場面は多いと思う。ローダー本体が別付けの付属品ではなくこうした汎用的な機能を持った本体の機能として内蔵されていたら、非常に便利だったのではないだろうか。

2.貧弱な排紙トレイ

A4を支えるには頼りないトレイ
本体をコンパクトにし開口部を閉じられるようにしたトレードオフのようなのだが、とにかく排紙トレイが貧弱だ。落ちることはないとはいえ、微妙なバランスでやっとA4を支える小ささはいかがなものだろうか。
この小さな排紙トレイの中で連続して印刷したときに前の印刷を次の紙が汚さないように大分苦心した様子は感じられるが、それでもマージンが狭い場合や紙に硬さがない場合などに乾ききっていないものを擦ってしまうことがしばしばある。より一層の工夫をするか多少本体のサイズを犠牲にしても、もう少ししっかりしたものを装備した方が良かったように思う。

3.速すぎる印刷
Canon PIXUS 850iは本当に印刷が速い。大量の印刷をするときなどは本当にその威力は絶大だ。しかし、最初に印刷してみての正直な感想は何をそんなに急いでいるんだろう・・・だったりする。普通の印刷ではそんなに急がないから、画質がより良くなるのなら少し印刷スピードを落としてもという気がする。排紙トレイの項に書いている、次の紙による擦れや裏写りなどを軽減するため印刷間隔をあけるモードがあるのだが、どうもこの動きも洗練されていない気がする。前の印刷がどの位置にどれだけのインク量を使ったかなどを加味してもっと積極的にどれだけの間隔をあけるべきか計算して欲しい。今の状態では変に間隔ばかりあけている割に乾いていないところに一部排紙してしまったりする動作が見られる。ソフトウェアーの問題なのだから、ドライバーやファームのアップグレードでも対応できると思うので、そうした対応が望まれる。 また、普通紙への高解像度での印刷では印刷自身が速すぎてインク量に紙の吸収が追いつかず逆に結果が悪くなる現象が見られる。せっかくの高解像度が全く意味がない。その場合に印刷速度を落として対応できるような気がするのだが、この辺もドライバーの成熟で改善されていくことを期待する。実際、以前使っていた機種(Canon BJC-700j)ではドライバーの更新でだいぶ画質が向上したので、特に期待している。
4.封筒に印刷できない
以前使っていたCanon BJC-700jでは封筒に印刷できたのだが(正式にはサポートしていなかったかもしれないが)、Canon PIXUS 850iでは物理的に封筒に印刷できなくなってしまった。これはフィーダーが2枚重なった紙を分ける力が強くなり過ぎているため、封筒の開口部をぐちゃぐちゃにしてしまうからだ、まあそういう意味ではフィーダーの精度はとても向上しており、そのもイージープリントにつながっているのだが、封筒に直接印刷できると、あて名を直接印刷できたり、オリジナルの封筒が作れたりと嬉しいことが多く使用頻度も高かったのでとても残念だ。 実はこの問題はフィーダーと封筒の開口部の相性の問題なので封筒を逆から入れられれば解決する。横向きの印刷みたいに逆向きの印刷というものをドライバーレベルで対応さえしてくれればすむことなのだが、封筒は正式に対応していない以上こうした気の効いた機能は搭載されることは望み薄だろうか・・・。 この問題現在のところ封筒を閉じて(糊付けということではない)印刷することだしのいでする。ただ、たまにフィーダーが位置合わせに失敗したと勘違いしてか逆回りすることがありこのときに口が開いてしまい失敗してしまうことがあるのに閉口する。 失敗すると紙が詰まってしまうことになるので機械的な負担もあるだろうし余りお勧めできる対処法ではない。
5.印刷可能幅が狭い
Canon PIXUS 850iでは用紙幅の対応がほぼA4の幅ぴったりとなっている。A4プリンターなんだから当たり前と言えば当たり前なのだが、このため通常A4の用紙を入れるのに使う角2型の封筒が通らない。封筒が通らないのは、封筒に対応していないのだからこれも当たり前と言えば当たり前なのだが、Canon BJC-700jではこれが出来たので、この点も口惜しい。そもそも思うのだが、B4ぎりぎりのサイズまで印刷できれば良いのにと。A3を使うことはごく稀だが、B4までの幅のものは角2型の封筒の封筒にしてもしかりだが日常結構プリンターに通したいと思うことがあるように思う。ま、それがかなわないとしてもCanon PIXUS 850iのA3型はいつ出るだろうか。
結局不満なところもいろいろ書いたが総合的に見ればCanon PIXUS 850iは本当に満足なプリンターだ。
絶対的に上位機種のPIXUS 950iよりお勧め。
たとえ同じ値段で並んでいたとしても850iを買うべきだと思う。

あすのプリンター
LPB-2410ページへ

CANON LBP-2410

プリンターとして次に気になるのはカラーレーザーだろうか。Canon LBP-2410などは既に実売価格で10万円を切っており普及できるところに来たように思う。特にSOHOユースではメリットは大きいと思う。あとはインクジェット機並にトナーが入手しやすくなるかなどが決めてだろうか。
ただ、写真をプリントいるという意味ではもともと染料系インクと専用光沢紙の組み合わせの方が向いているのかもしれないので、やはりカラーレーザーが家庭用になるということはあまりないのかも知れない。

今後の技術としてはソニーの『LD Shot』技術は面白い。インクをある程度の幅で偏向して打ち分けられる技術は低価格でラインヘッド型のプリンターを作るブレークスルーになりラインヘッド型のプリンターの道を開くだろう。ヘッドを動かさないですめばムラのない印刷、コンパクト化、静粛性、ひいては耐久性などメリットは数え切れない。楽しみな技術だ。


はみだしコラム
Canon PIXUS 850iベースの複合機誕生
Canon PIXUS MP700
Canon PIXUS MP730
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Canon PIXUS MP700
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Canon PIXUS MP730

MP730はFAX・自動原稿送り装置を搭載。プリンター部はCanon PIXUS 850iがベースで手軽に高画質のコピーが使用できることになる。プリンターということを忘れてもコピー機としてだけでも価値のある機械かもしれない。 唯一スキャナー機能があるにも関わらずUSBが2ではなく1.1のままというのは大変もったいない。 とりあえずSOHOなど使用するスタイルによってはとてもお勧めな複合機だと思う。
Ryuji
※こちらの商品はすでに終了しています。
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